法隆寺には世界最古の印刷物といわれる経本「百万塔陀羅尼経」があります。それは木版によるものですが、江戸時代には「浮世絵」、「錦絵」の美術に結晶しています。このような歴史をもつ日本の印刷技術は、今日でも、世界トップクラスの高い技術水準を誇っています。それは、日本人の「美」に対する憧憬の深さ、細かいものに対する手先の器用さといったものが影響しているのでしょう。印刷技術がデジタル化された今日でも、まだまだ、プロの技によるところが少なくありません。そして、今後いかに自動化されたにしても、「美」を追求する人間の心は永遠に不変です。
光洋社は、つねに、「美」を追求する心の動きを大切にしています。それが、色に、タイプフェイスに、デザイン・レイアウトにあらわれて、光洋社の製品をつくりあげます。品質の良さを誇れる秘密もここにあるのです。